断りを読む:どこまでなら引き受けるという話?

日程の変更と、頼みそのものへの断りは別です。親切な口調より、引き受けた範囲を確かめてみましょう。

執筆 KYOTOEIC公開日 更新日 3 分で読めます

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好意と承諾は同じではありません

誘ってもらったことを喜ぶのと、実際に参加するのは別のことです。手伝いたくても、その日にできることが限られている場合もあります。感じのよい返事を選ぶ前に、相手が何を引き受けたのか探してみてください。

土日二日間の展示を手伝ってほしいと頼むと、友人は予定表を見ながら答えました。

土曜の午前なら、受付を手伝えるよ。日曜は家の用事があるんだ。

引き受けたのは土曜午前の受付です。二日間全部でも、土曜の夜まででもありません。

「ありがとう、じゃあ土曜の午前だけお願い」と範囲を確かめられます。日曜の用事を取りやめてほしいと言う根拠はありません。

時間の問題か、お願いの範囲の問題か

「その時間は無理だけど、一時間後なら行ける」なら、時間を調整する余地が示されています。「今回は引き受けにくい」という言葉だけでは、別の時間を探してほしいとまで言ったことにはなりません。

試験の選択肢でも、この違いを見ます。相手が出していない代案を付け足したり、一度きりの手伝いを今後の当番に変えたりすれば、発言の範囲を越えています。

理由を最後まで聞き出さなくてもよい

現実の相手は、断る理由を詳しく話したくないかもしれません。私生活を問い詰める返事が場面に合わないのは、「秘密の多い京都人」だからではなく、相手が話した範囲以上の情報を求めるからです。

限界を受け止めたうえで、一緒に代案を探すことはできます。ただ、できることを確認するのと、応じてもらうまで説得し続けるのは違います。その差が、物語の中で関係が少しずつ変わる場面になります。

「また今度」—次の予定は、本当に決まった?

まずは仕事仲間との会話です。仕事仲間を今夜の食事に誘うと「また今度」と返され、別の日の提案はありません。今日は参加しないという読みはできますが、本当に忙しいのか、今回は乗り気でないのかまでは決まりません。「では、都合のよいときに」でいったん終え、日程を勝手に確保しない対応ができます。

一方、親しい友人と、来週火曜に食事をする話をすでにしています。今日も寄るか尋ねると、友人は電車の時刻を見て「また今度」と答え、続けて「火曜のお店、明日決めよう」と言いました。こちらは具体的な次の約束と後続の行動が根拠です。「じゃあ火曜に。お店は明日決めよう」と受け取れます。

最初の仕事仲間にも本当に次に会う気があるかもしれません。違いは、心の中を見抜けたかではなく、今の会話でどこまで確認できたかです。「また」は再び、「今度」はこの台詞では次の機会を指しますが、日付は言っていません。未来を指す言葉と、確定した予定は分けて扱います。

東京外国語大学の誘いの断り方の教材では、言い切らない返事や理由を述べる返事も扱っています。ただし、それは上の「また今度」の二場面を検証した資料ではありません。語句を一対一の暗号にせず、具体的な予定とその後のやり取りを確かめるための比較です。

参考資料

  1. 東京外国語大学 · 誘いの受け方、断り方 — 東京外国語大学 · 確認日:
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