“That’s interesting”は英国式の断り文句?

英語で「興味深い」と返されたとき、どこまで判断できるでしょうか。British CouncilとBBCの教材、この記事で作ったポスター会議の例を読み比べます。関心を示す言葉、修正依頼、実際の承認を分け、京都を舞台にした創作の褒め言葉とも比べてみます。

執筆 KYOTOEIC公開日 更新日 4 分で読めます

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同じ単語を扱う二つの教材

“That’s interesting”を聞いてすぐに「気に入らないのだな」と受け取ると、続く言葉を聞く前に評価を決めてしまいます。逆に「好評だから進めてよい」と考えれば、まだ出ていない承認を付け足すことになります。

British Councilの関心を示す表現の教材は、この表現を相手の話への関心を示す応答として挙げています。BBCの婉曲なフィードバックの教材では、直接の批判を避ける場面と、明確な好評価を添える場面を対比しています。今回確認したのは文字の教材で、音声の抑揚を分析したものではありません。

二つを並べると、この単語にいつも肯定か否定の印を付けるのは難しくなります。英国の機関が作った英語教材であることも、英国人全体の本音を示す根拠にはなりません。まず比べられるのは、教材の中で誰が何に応じているかです。

ポスターを印刷してよいか

ここからは、この記事のために作った会議の例です。サークルの催しのポスターを見せると、担当者が興味深いと答えます。続けて日付と会場が正しいことを確認し、今日中に最終ファイルを印刷所へ送るよう頼みます。印刷を進める根拠は、最初の形容詞よりも、確認された項目と最後の依頼にあります。

別の会議では、同じ最初の反応の後に修正箇所が挙がります。日付は先週になっていて、会場はまだ決まっていません。担当者は二点を直してから送り直すよう頼みます。デザインの一部に関心があっても、今のファイルを印刷する承認ではありません。ただし、修正依頼から、そのポスターが今後も採用されないとまでは読めません。

チャットで最初の反応だけが届いたなら、ファイルを送る前に聞けます。「この版で印刷してよいですか。それとも先に直すところがありますか」。相手の性格を推測せずに、次の作業に必要な答えを求める質問です。

翻訳で決定を付け足さない

この例では、最初の反応を日本語で「興味深いですね」としました。「いいですね、進めてください」と訳せば承認が加わり、「いまひとつですね」と訳せば否定的な評価が先に決まります。二つの会議の違いは、その後の印刷依頼と再確認の依頼に残しました。

実際の翻訳でも、求められた修正の範囲を別に書き留めると役立ちます。「日付と会場を確定してから再確認」は、この場面にある情報です。「英国式に遠回しに断った」は、場面にない説明を加えています。声や表情のない短いメッセージでは、空白を自信たっぷりに埋めるより、必要な決定を確かめる方が確実です。

京都を舞台にした褒め言葉と比べる

公開アーカイブの褒め言葉が一行だけの台本には、前後の状況や表情の指示がありません。一方、具体的な評価と掲載の決定には、正確さと読みやすさへの評価に加え、掲載するという決定が書かれています。二つを分けるのは地域のイメージではなく、台本にある情報です。

英語の興味を示す反応と日本語の褒め言葉も、この点で比べられます。褒められたかどうかと、作業を進めてよいかどうかは、別の問いになり得ます。ポスターを前にして今必要なのが印刷の許可なら、次の質問もその許可を確かめるものにできます。

参考資料

  1. Showing interest — British Council / LearnEnglish Teens · 確認日:
  2. What they really mean: Euphemistic feedback — BBC Learning English · 2018 · 確認日:
この記事の変更履歴
  • — 英語教材二点の確認範囲と創作の会議例を照合し、三言語の文章と公開場面へのつながりを確認しました。