一語が判断を先取りした
観劇に誘われて試験の予定を答える公開場面には、次のせりふがあります。
ぜひ行きたいんですが、その日は試験で。
この創作の場面では、話し手は観劇に行きたいものの、その日に試験があります。試験を休むとは言っていません。文が途中で終わっていても、その決定まで補うことはできません。
以前の英語の選択肢は「Interested, but unable to attend that day」でした。日本語は「参加しにくい」、韓国語は「참가가 어렵다」でしたが、英語は参加できないと、より強く言い切っていました。公開用の版では「finding it difficult to attend that day」に修正しました。同じ正解を指していても、選択肢が示す確かさをそろえるためです。
断定を弱めても、手掛かりは残る
誘った側なら、すぐに切符を買うより、試験が何時に終わるかを尋ねられます。「難しい」という訳は、日程が障害になっていることを伝えながら、行けるかどうかは本人が答える余地を残します。
反対に、元の文に期限や代案が明記されているなら、訳でぼかしません。自然に聞こえるからと「日曜」を「いつか」に変えると、予定を決める情報が失われます。丁寧に聞こえるかに加え、誰が何をいつできるのかを三言語で読み比べます。
予約確認で名前を尋ねる場面も同じです。英語の「May I ask your name?」、韓国語の「성함을 여쭤봐도 될까요?」は長さが違っても、どちらも客の名前を求めています。受付係の名前や予約取消しの承諾に変わったら、滑らかな文でも別の問いです。
修正件数から言えること
2026年10月13日、300問の第二版と第三版を再比較しました。保存値が変わったのは、韓国語でせりふ97件・解説298件、日本語でせりふ16件・解説179件、英語でせりふ44件・解説204件でした。三言語とも質問フィールドと正解キーの変更はありません。
韓国語の数が大きいから、最も悪い訳だったとは言えません。空白や短い語句の修正でも一件、解説を大きく書き直しても一件です。これは誤りの割合や母語話者の評価ではなく、ファイルの比較結果です。冒頭の公開用選択肢の修正は、この300問の集計とは別の作業です。
直した訳と、残した訳
公開用の選択肢は新しいIDで保存し、旧版は残しました。過去の文をひそかに変えると、どの表現を読んで答えたか確かめられなくなるからです。今後も訂正と記録の保存を一緒に扱います。
訳の誤りに気付いたら、場面のリンクと言語、気になった語句を添えてお知らせください。「不自然だ」に加えて、「客の名前を尋ねているのに、係の人の名前とも読める」のように、意味がずれる箇所を書いていただくと、原文と照合しやすくなります。
参考資料
- KYOTOEIC 制作の過程と更新記録 — KYOTOEIC · 確認日:
この記事の変更履歴
- — AIが三言語を照合し、例文の説明と翻訳の誤りを知らせる方法を具体的にしました。確認状況の案内は共通表示にまとめました。
- — AIが保存版・公開場面・サービス案内を照合し、三言語の数値と意味を確認しました。